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ぽんたノベル「ラッキーボーイ」

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こんにちは!スパークリングぽんたです(^_^)

ぽんたノベルです。 

 

 

 聞いてくれ。

 

オレは毎年宝くじを買う。年に数回、大きなやつだけだ。買うのはいつも、連番で20枚、バラで10枚。

 

買い始めてもう何年になるか。たまにはショボく当たることもある。最高1万円かな。

 

当たった金額を合計しても、つぎこんだ額に比べればバカみたいなもんだ。

 

しかし。

 

地方から出てきた30代独身、つまらない仕事、賃貸1DK、車なし、彼女なし。

パッとしない人生を大きく変えるには、どうしても手にしたい。

 

確実に、どこかの誰かに当たっている3億円。

次こそオレか?!と思うと止められない。

 

そして…

 

ついにその日は来た!!!

 

まるでマンガのようにほっぺたをつねり、目をこすり、何度も何度も並んでいる数字を確かめ…

 

オレはガッツポーズを決めながら天に向かって雄叫びを上げた。

 

 

「…というところまではシミュレーションしたんだが」

 

「…え?肝心なのはそこから先だろ?」

 

「そりゃそうなんだが、ここまで想像するだけで、なんか興奮して疲れちまって」

「…… 」

 

「あ~あ、今年こそ、当ったんねぇかなぁ~3億円!」

「……ヤレヤレ 」

 

 

………………

 

「おい、しっかりしろ!」

「…ああ、来てくれたのか…ありがとうよ。

オレはもうダメだ」

 

「なに弱気なこと言ってんだ!お前らしくもない。3億円だってまだ当ててないだろ!」

「はは…そうだな」

 

病室のドアが開き、

僕が持ってきた切花を花瓶に入れて、彼の妻が入って来た。

30年連れ添った、清楚な美人妻。少しやつれて、それがまた美しい。

 

「自慢の奥さんに心配かけるなよ…元気出せ」

 

「ああ…そうだな……

3億円は当たらなかったが、

宝くじ売り場で働いていたコイツを嫁さんにできたんだから、3億円よりよっぽど大当たりだったぜ」

 

そう言うと、彼は満足そうに笑った。

 

END

 

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(^-^)相棒の世界の旅(^-^)

宝くじが当たったら世界一周も♪

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