ぽんたノベル「少子化」

f:id:sparklingponta:20160821210115j:plain

こんにちは!スパークリングぽんたです(^_^)

「ぽんたノベル」いってみます。

 

 

暦の上では秋でも、まだ夏のような日差しが降り注ぐ、朝の団地。

 

夏物のスーツ姿の男性を、赤ちゃんを抱いた若い女性が見送る。

 

「行ってくる」

「行ってらっしゃい、気をつけて」

 

しあわせそうな家族。

朝の出勤風景。

 

満員の通勤電車に乗った男性は、独り言を言った。

 

今夜だよな……

 

その夜。

男性の家の玄関のベルが鳴った。

 

「こんばんは~」

「ああ、どうも」

「どうされます?」

「終了で」

「承知しました。またお願いしま~す」

 

 

日本では、もうずっと以前からの少子化が止まらず、人口は減る一方。

 

数少ない適齢期の女性と知り合い、結婚するのは至難の技。

 

同時に、

ロボット技術は革命的に進歩し、

生身の人間とほとんど変わらない人型ロボットが開発された。

 

かくして、「レンタル家族」が登場。

 

あれこれと面倒な生身の女性と違って、

ロボットの女性は、自分の好みに合わせてプログラミングをしてもらえる。

 

しかし、レンタル料は大変高額だ。

 

今回は、家族の雰囲気を味わってみたくて、「赤ん坊ロボット」もセットで借りたので、さらに高かった。

 

悩んだが、期間の延長は断念した。

 

またがんばってお金を貯めて、ステキな家族を借りよう。

次回はちょっとツンデレな女性もいいな。

子どもは幼稚園児くらいにしてみるか。

 

ひとりになった男性は、レンタル会社のトラックのテールランプを見送った。

 

END

 

f:id:sparklingponta:20160809212630j:plain

(^-^)黄昏のアイランドホッパーの世界の旅(^-^)

♪恨まないのがルール♪トルコの旅♪

トルコ - オーダーメイド旅行『めいどの手みやげ』